進化・成長を続けている巧妙な詐欺の手口

色々ある詐欺の手口

詐欺のニュースを聞く度に「どうして怪しいと思わなかったんだろう」と毎回不思議に思います。同時に自分は大丈夫とも思いますよね。でも今、あなたが思い浮かべている詐欺は、どんな手口の詐欺でしょうか?「詐欺」と言っても本当にたくさんの手口があります。

 

オレオレ詐欺/振り込め詐欺/架空請求詐欺/結婚詐欺/リフォーム詐欺/点検詐欺/保険金詐欺/取り込み詐欺/還付金詐欺/義援金詐欺/募金詐欺/フィッシング詐欺/ワンクリック詐欺/オークション詐欺/悪徳商法/キャンセル詐欺/代金引換郵便詐欺/前金詐欺/寸借詐欺/無線飲食/クリーニング詐欺/接待詐欺/手形詐欺/小切手詐欺/融資詐欺/代理人詐欺/予約金詐欺/篭脱け詐欺…。

点検業者を装う人

ちょっと調べただけでこれだけの詐欺の種類がボロボロで出てきました。悪徳商法などは、さらに霊感商法や資格商法、マルチ商法など、もっと細かく手口は分かれ、その種類は豊富です。

「自分は大丈夫。」の根拠はどこ?

「自分は感情に流されないから。」「物事を客観的に冷静に判断できるから。」など、自分が詐欺にひっかからない理由は様々あると思います。でも前述のように詐欺の種類、手口は本当に多様。その全てに対して大丈夫とは、知れば知る程、言い切れなくなるものです。むしろ大丈夫と思っている人が、引っかかりやすい詐欺もあるのです。

自ら興味を持ったこと(儲け話など)に関わっていくことによって、そこに付け込まれて「いい話に騙される」といったマルチ商法の詐欺は、冷静な人は騙されにくいものですね。能動的に動いて行く人がターゲットでもあるので、こういったタイプは自分をしっかりを持っていれば騙されずにすむ可能性が高い詐欺の種類です。

また受動的な状態でもターゲットにされるものに訪問販売などがありますが、最初から話を聞かないなどキッパリ断ることができる人は、これらの手口の詐欺は対処しやすいと言えます。

このように詐欺に合いやすい合いにくい性格というのはもちろんあるのですが、それよりもこれも勧めてくる人が誰か?どんな状況なのか?という部分が大きく影響します。

誰から、どんな状況で?

懐かしい同級生から突然連絡が来て、久しぶりに会ったらエステ器具を勧められた。なんてのはよくある話で、相手が友人であったとしても、何十年も連絡がなかったような相手であれば、断ってもさほど人間関係に影響はでませんし、自分が受ける影響も少なくてすむので、それほど心は動きません。それに相手も詐欺のプロではないので、それほどの巧妙さはないと思います。先輩や上司のような人が来る場合もありますが、それでもしれています。

でもその勧めてくる相手を普段から自分のよく知っていて、性格的にも真面目で信頼できる人だったらどうでしょうか?内容に若干の怪しさがあっても「この人がいうのなら」と心が動くこともあると思います。真面目なしっかりものでも弱点を付け込まれれば、洗脳されて本人は騙すつもりなく勧めてしまう、というケースもあります。

また状況で緊急性を装い、相手に考えるスキを与えないで納得させてしまうやり方もあります。ショッピングサイトで希少価値の高い商品が安く限定で売られている場合などもそうですね。「悩んでいる間に、他の人に取られてしまう!」といった焦りを利用して、正常な判断をさせない手法です。冷静に後から考えれば、振込先が不自然だったり、サイトの表示が怪しかったり気づく材料はあったと、騙された人は皆、口をそろえて言っています。

詐欺に引っかかるのが普通

詐欺師たちは人間の心理をプロ並みに研究しています。なので、何も考えすにやり取りしていれば、引っかかるのが普通。普段から警戒心を持って過ごしている人でも、まずはその警戒心を働かない状況を設定して攻めてくるので危険なのです。詐欺の手口はかなりよくできたシナリオです。

パソコンの中から出てくる悪い人

相手が単独であれば、そのシナリオにもボロはでるかもしれませんが、巧妙に役割分担されて人間の心の動きの盲点や弱点を巧妙に突かれたら、性格や頭の善し悪しはほぼ関係ありません。

詐欺の代表格のオレオレ詐欺。「どうして自分の子どもの声がわからないんだ?」と誰もが思いますが、風邪気味で…などと最初に言われれば、多少の違和感があっても疑わないものです。また最近では最初の電話でいきなりお金が必要であることを告げないやり方も増えています。

「カバンを落としたから、携帯も無い。連絡があったら聞いておいて。」と言ったところから始まり、忘れ物拾得物係からの連絡、今度は息子から、カバンは無事戻ったが取引で必要な小切手を抜き取られていた」と、テンポよく考えるスキも与えず巧妙に巻き込まれていくシナリオもああります。登場人物がそれぞれ絶妙なタイミングでアクションを起こし、辻褄もあっていて不自然さがなく完成度の高さに驚きます。

タダで手に入るオレオレ詐欺のターゲットリスト

オレオレ詐欺のターゲットはある程度高齢の方。先ほどの例の様に会社で大きな金額を扱うようになっている役職の息子がいるという設定とも噛み合います。この息子世代の人が学生だった頃は、個人情報なんて言葉を聞くこともなかった時代。卒業アルバムには住所も電話番号もバッチリ載っていて、アルバムとは別にクラス替えがある毎に学年全体の名簿も配らており、親の勤務先まで載っていた学校もあります。
電話口から聞こえるオレオレの声このあたりの名簿を入手して、その男子生徒の連絡先に電話をかけまくれば、息子からの急な電話が不自然じゃない相手の家に対して、高齢の親が電話に出る可能性が高いわけです。アルバムや名簿の連絡先は当時のものでつまり実家。本人はその後、家を出て就職したり転勤したりで変わっていても、ターゲットとなる年老いた親たちのリストということになります。

詐欺も成長してます

詐欺も失敗を重ねてどんどん巧妙さを増し、成長し続けています。また社会背景や環境に合わせて、より自然に感じるシナリオも次々と新しく生まれています。ネットで簡単に他人とつながることもできるので、巧妙なリサーチもされているようです。

実際に私の実家にもそれらしい電話がかかったことがあるのですが、母は「最初の数分は本人と思って話していた」と言っています。話の内容で途中からおかしいと気付いて、その旨伝えて父に代わったそうですが、怪しいとわかった上で電話を受けた父までも「○○(息子)っぽい話し方のクセまで似ていた」と言っています。

もしかしたら最近のオレオレ詐欺は、以前より詳しくリサーチされて、本人を調べてからその家族へアプローチをかけるといったところまで進化しているのかもしれません。本当に怖い話です。

詐欺に騙される可能性を低くするには

あまりの巧妙さで防ぐのが難しくなっている「詐欺」ではありますが、それらの種類や手口など、多くの詐欺被害を知ることは本当に重要です。

「自分は大丈夫」ではなくて、自分が万一この詐欺に引っかかるとしたらどのような状況か?どのタイプの詐欺か?といったことを想像してみることも有効です。自分がひっかかる可能性がほんの少しでもあるものを把握しておくことは重要。そうすることで、実際に詐欺に遭いかけた時に、そのイメージに引っ掛かりができて冷静になれる確率が上がります。

そのためには一つでも多くの詐欺被害の事例を見ておくことが大切になってくるので、今回は様々な詐欺事例をふんだんに盛り込んだ体験談をご紹介することにしました。是非、他人事ではなく自分だったらという視点で見ていただければと思います。